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2019年 08月 12日 ( 1 )


2019年 08月 12日

インドネシアの映画:Bumi Manusia 「人間の大地」胸に迫る植民地の不条理 映画評 光放つ女性の生き様

今朝(8/12)のじゃかるた新聞に出ていました。
筆者は、米元 文秋(ジャーナリスト)さん。
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 映画「人間の大地」(ハヌン・ブラマンティヨ監督)が15日、インドネシア国内公開される。
同国文学の最高傑作ともされつつも、発禁処分を受けたプラムディヤ・アナンタ・トゥールの
長編小説が原作だ。スラバヤで9日に開かれたプレミア上映会を取材した。美しくもリアルに
描き出された植民地の不条理は、私の胸を揺さぶった。時代の激動の中で、それぞれの選択を
迫られる女性たちの生きざまも主題として光を放っている。


今は市街地となっているウォノクロモの農園風景、農園を切り盛りするニャイ、家族や人間の
明暗を原作に忠実に再現していく。多彩なエピソードに主題が埋没しないか。3時間の長尺作品、
上映が始まってしばらくは心配が頭をもたげた。

 しかし、心配はいい意味で裏切られた。伝統的ジャワ貴族の息子でありながら、近代人たろうと
するミンケ、プリブミ(先住インドネシア人)としてのアイデンティティーを抱くアンネリース、
プリブミからもオランダ人からもさげすまれながら気丈に生きるニャイ。映画の人間描写は、農園に
迫る嵐の中で、個々人の善意など無力にしてしまう、植民地の巨大な闇を浮かび上がらせていく。


 プラムディヤは、1965年以降のスハルト体制下で共産党員らが大量虐殺される中、逮捕され、
14年間の投獄と流刑生活を送った。「人間の大地」は囚人仲間に話して聞かせた物語をまとめたものだ。
そんな時代から遠く離れた世代の人たちが、禁断のプラムディヤの世界に触れる。スハルト時代に
「コピーで複製されたプラムディヤ作品を、密かに読んだ」というハヌン監督の手によって。


胸に迫る植民地の不条理 映画評「人間の大地」 光放つ女性の生き様
https://www.jakartashimbun.com/free/detail/48933.html


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by gado-gado | 2019-08-12 06:58 | インドネシアの映画