2015年 09月 27日 ( 1 )


2015年 09月 27日

シンポジウム④ 「インドネシアの若手監督に訊く」@アジアフォーカス福岡国際映画祭

アジアフォーカス福岡国際映画祭のニュースに出ていました。

インドネシアの最新映画事情について詳しい興味深いレポートです。


シンポジウム④ 「インドネシアの若手監督に訊く」

司会: 梁木靖弘ディレクター
パネリスト:
アンガ・ドゥイマス・サソンコ(『モルッカの光』監督)、
イスマイル・バスべス(『月までアナザー・トリップ』監督)、
メイスク・タウリシア(『動物園からのポストカード』プロデューサー)」


変わりゆくインドネシア映画界に膨らむ希望と可能性


a0054926_2252146.jpg

画像の左がアンガ監督、右がイスマイル監督。


1985年生まれ、今年で31歳という同年代のアンガ監督とイスマイル監督。生まれも育ちもつくる映画のタイプも違う2人。『モルッカの光』が国内でもヒットを記録した、アンガ監督が映画界に入るきっかけとなったのは、高校時代に参加した映画のつくり方を学ぶユースキャンプだったといいます。2000年代は若者の間で短編映画をつくることがトレンドとなり、アンガ監督もその影響を受けた一人です。

「当時、ジャカルタの南部にキノと呼ばれる劇場があったのですが、そこは映画関係者
の出会いの場ともなっていました。そこで出会ったのが数々のヒット作を飛ばすプロデューサー。彼の後押しもありインターンシップで映画の助監督を務めるようになったんです」。助監督を務めながら、友人と共に脚本を執筆。同時に資金集めも自ら行い、2006年、21歳の若さでデビュー。監督・プロデューサーの両方を務めました。


一方、イスマイル監督はアンガ監督よりキャリアは5年短いのですが、彼と同じく時代の波に乗ったと語ります。ジョグジャカルタの大学に通っていた監督は、「ジョグジャカルタ映画祭」の仕事を通じて監督やプロデューサーなど、さまざまな映画関係者と交流を深める中で、自分も映画監督になろうと決意したそうです。2作目の短編が世界各地の映画祭で注目されたイスマイル監督。今作の『月までアナザー・トリップ』が初の長編となります。

イスマイル監督は友人のミュージシャンや詩人、俳優などに協力をあおぎ、コラボレーションという形で今作を製作。資金集めのために、いろんなプロダクションに声をかけたのですが、80分間セリフなしという前衛的な内容に投資する人はいなかったといいます。「インドネシアではさまざまなジャンルのアーティストがお互いにサポートし合う風潮があるからこそできた作品」。共同製作でできたものは単に映画だけにとどまらず、映画で使用した曲のアルバム、詩の本の出版などと実にさまざま。映画づくりに関わったアーティストたちが映画づくりを通じて、それぞれの表現力を最大限に発揮できたんだそう。「まるでアーティスト同士が芸術性を競い合うような経験ができた」と目を輝かせるイスマイル監督。



シンポジウム④ 「インドネシアの若手監督に訊く」
http://www.focus-on-asia.com/info/1052/


関連サイト
アジアフォーカス福岡国際映画祭
http://www.focus-on-asia.com


関連記事
2015年 09月 25日
インドネシアのイスマイル・バスべス監督の映画“Mencari Hilal”(?)
@東京国際映画祭
http://gadogado.exblog.jp/21678928/


2015年 09月 21日
梁木ディレクター懇談 ①インドネシアの映画『黄金杖秘聞』の
イファ・イスファンシャ監督
http://gadogado.exblog.jp/21663697/


2015年 09月 21日
レポート:シンポジウム「インドネシア・ニューシネマの夜明け
『クルドサック』をめぐって」
http://gadogado.exblog.jp/21663650/
[PR]

by gado-gado | 2015-09-27 22:53 | インドネシアの映画