カパル(インドネシア研究懇話会」経由で新刊のお知らせが届きました。
井上真、ンダン・イマン(著)
『アポ・カヤンから東京へ―日本人と出会った
ケニァ・ダヤック人の冒険』
春風社、 2024年12月、309頁(日本語・英語併記)、
2,200円(税別)
ボルネオ中央高原地帯の村で生まれた先住民のンダンが
まさに冒険といえる経験を経て東京大学で博士号を取得
するまでを描いたライフストーリーを楽しみつつ、国際
交流や地域研究について考える契機となる一冊。
『アポ・カヤンから東京へ―日本人と出会ったケニァ・ダヤック人の冒険』井上真、ンダン・イマン(著)春風社
以下は、春風社の書籍紹介から。
目次|Contents
まえがき
序章:背景的情報
カリマンタン/ボルネオ先住民/ダヤックの類型/世界観と信仰/日本軍によるオランダ駐屯地攻撃
1 章:誕生
主旋律 消えたロング・ドゥム村/誕生/長大家屋/大移動/生活/スハルト新秩序
体制の成立:1960年代のインドネシア/凄惨な戦争/首狩り/質素な生活
助奏 誕生/父と母
2 章:幼少時代
主旋律 飛行機が怖い/マレーシアとの国境紛争/狩りの経験/焼畑と食事/好きな食べ物/狩りを教えてくれた父
助奏 信じてくれた母
3 章:小学校時代
主旋律 お仕置きが怖い/石の筆記用具と宿題/外の世界/飛行場の開設/卒業前の改名勧告
助奏 高度経済成長:1955~1973年の日本/大やけどと疎外感/ほろ苦い少年野球
4 章:中学校時代
主旋律 ロング・ナワン村への旅/中学校での挑戦/飢饉への対応/授業料/初めての靴/残念な結末/国軍の存在:1970年代のインドネシア
助奏 「一億層中流」と第一次オイルショック/繰り返された暴力への抵抗
5 章:都市生活と劣等感
主旋律 州都サマリンダへ/サマリンダの中学校卒業/先住民としての劣等感/先住民の自信回復/高校・大学での生活と学習/インドネシアの経済発展:1970~1980年代
助奏 ジャパン・アズ・ナンバーワン:1980年前後の日本/高校時代のバスケットボール部/大学受験/東京での下宿生活/劣等感から心地よさへ/大学でのバスケットボール場外戦/専門学部・学科の選択
6 章:就職と結婚
主旋律 就職活動の苦しみ/結婚/「開発」の時代とスハルト退陣:1990年代のインドネシア
助奏 就職の選択/林業試験場での青春時代/なぜ外国の研究? なぜ国際協力?/カリマンタン滞在/バブルの絶頂と崩壊:1990年前後の日本
7 章:日本での博士号取得
主旋律 日本人との出会いと奥地でのフィールドワーク/新たな挑戦/日本の印象/日本の食事/博士号取得/次の夢
助奏 そこに暮らす人々に資する政策研究と国際協力/「港」としての井上ゼミ/ンダンへの期待
解説
焼畑民の行動原理/旅としての出稼ぎ/ターニングポイントの蓋然性/「関係的世界」の重要性/「関係的世界」における森林と焼畑農業/外部の専門家の役割/「つくられる」前の経験/現場から学ぶことの意味
あとがき(1):ンダン・イマン
あとがき(2):井上真
アポ・カヤンから東京へ
日本人と出会ったケニァ・ダヤック人の冒険