2018年 05月 14日

原色の声 響く町で インドネシアの国際作家フェスから=和合亮一(詩人)@毎日新聞 5/14

毎日新聞(5/14)に出ていました。

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 インドネシア、スラウェシ島南部の都市マカッサルへ。ここで5月2日から国際作家
フェスティバルが開かれている。2011年から始まった。当時は日本で起きた東日本
大震災が大きな話題となったとお伺いした。インドネシアも04年のスマトラ島沖地震で
大きな津波を経験している。


 メイン会場は観光の名所であるロッテルダム要塞(ようさい)。この場所を中心に、
4日間で81ものトークセッションや朗読会が催されることになる。2日目の朝に到着。
その日の夕方5時、中庭の芝生で連日開催されているオープンマイクに飛び入りで参加
した。日本語の朗読であったが、驚くほどの拍手や歓声が初めからあり、こちらが驚いて
しまった。これまでアジアやヨーロッパの各国で朗読をし、それぞれにリアクションの力を
感じたが、どの国とも似ていない生の感じが草の上の客席にあった。翌日の夕刻もまた飛び
入り参加をした。その後、夜更けのメイン会場でも朗読させていただいた。客席の熱気と声
とが回を追うごとに増すように感じられる。とくに若者たちが多く集まってきた。


 国立ハサヌディン大学にて、震災と詩にまつわる講演もさせていただいた。リリ教授が
初めにスピーチをしてくださった。「壊れた橋や建物は必ず元に戻せる。しかし心は直せ
ない」。だからこそ、言葉が橋を架けることが必要なのだ、と。教室に集まってくれた学生
たちの多くは日本語を学んでいる。リリ教授はこう続けた。「日本に行ったら単なる旅行者
では終わらないこと」「日本語を学ぼうとするだけではなく、言葉とそこに暮らしている人を
学ぶこと」。熱心な学生たちの眼(め)に、この国と彼らがこれから訪れる日本の未来を想った。



原色の声 響く町で インドネシアの国際作家フェスから=和合亮一(詩人)
https://mainichi.jp/articles/20180514/dde/014/040/005000c


関連記事
マカッサル国際作家フェスティバル2018(5/2-5)
http://matsui-glocal.com/2018/05/12/マカッサル国際作家フェスティバル2018(5-2-5)/


2018年 04月 26日
福島から詩人・和合亮一さん 詩の朗読@マカッサル国際作家フェスティバル2018
https://gadogado.exblog.jp/238483436/


関連サイト
Makassar International Writers Festival 2018
http://makassarwriters.com/
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by gado-gado | 2018-05-14 20:40 | インドネシアの文学


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