2012年 07月 18日

インドネシア・ニアス島にも「防災歌」高藤洋子さんの取り組み広がる

今朝(7/18)のじゃかるた新聞のトップ記事です。

ニアスにも「防災歌」
高藤さんの取り組み広がる
「日常生活に教訓を」
「100年に1度でも」
東日本大震災後に注目

 立教大学アジア地域研究所の高藤洋子研究員が研究を続けてきたアチェ州シムル島にある口承文芸を使った防災文化が、形を変えて同島から南西に約200キロの北スマトラ州ニアス島でも根付き始めている。20万人以上が死亡、行方不明となった2004年のスマトラ沖地震・津波の際、犠牲者を7人にとどめたシムル島での研究は、津波によって甚大な被害がもたらされた昨年の東日本大震災以後、日本でも注目を集めるようになった。震災前は「100年に一度起こるか起こらないか分からないことを研究して何になるのかと言われた」という高藤さん。大規模な震災が発生する間隔は長く、また被災者は被害を思い出したくないという意識も働くことから、教訓は後世に伝わりにくい。だからこそ、「防災の意識を日常の生活の中に取り込む」ことが重要と、研究を通じて高藤さんはひしひしと感じている。

 2006年にニアス島で震災復興ボランティアに携わっていた際にシムル島の事例を知り、研究を始めた高藤さんは、シムル島や日本の「津波てんでんこ」などの事例をニアス島北部のモアウォ地区などで紹介。住民とともに防災手法について考える中で出てきたのが、島で親しまれ続けている伝統舞踊「マエナ」だった。

 シンプルな踊りと繰り返しのリズム。多くの人が一斉に踊り、一体感が生まれる。このマエナに小学校の音楽の教師らが中心となって「海の水が引いたなら それは津波の前兆です」「より高い所に逃げましょう」(いずれも高藤さんによるニアス語の歌詞を日本語訳)といった歌詞を組み込んだ。高藤さんは防災教育も「楽しくなければ長続きしない」と考えているが、先月、小学校を訪れると数十人の児童が歌詞を口ずさみながら踊っていたほか、近くの警備員も笑顔でリズムを取っていた。


じゃかるた新聞
http://www.jakartashimbun.com/

関連記事
Nias Bankit 紙(6/15)の高藤洋子さんの記事
PENELITIAN TRADISI LISAN
Pengurangan Risiko Bencana Melalui Tarian “Maena”
http://www.nias-bangkit.com/2012/06/pengurangan-resiko-bencana-melalui-tarian-%E2%80%9Cmaena%E2%80%9D/


関連記事
2012年 03月 12日
テレビ「共感の絆 北スマトラと東北をつなぐ祈り」とシムル島の四行詩・伝承歌「スモン(津波)」
http://gadogado.exblog.jp/14845068/

2012年 02月 28日
テレビ「共感の絆 北スマトラと東北をつなぐ祈り」@東日本大震災 (番組詳細)(その3)
http://gadogado.exblog.jp/14763586/

2011年 09月 17日
インドネシアのシムル島の四行詩「スモン(津波)」と「津波てんでんこ」、「稲村の火」
http://gadogado.exblog.jp/13611623/


関連映像
"tari maena nias" を検索したら、

Tari Maena (Nias)
http://www.budaya-indonesia.org/iaci/Tari_Maena_%28Nias%29

Nias, Contest Maena Dance_1
http://www.youtube.com/watch?v=pVsgd6Nfqkk

Maena Fame Afo Nias Dance
http://www.youtube.com/watch?v=eSBFLOB1ws0&feature=related

追記(7/19)
関連記事
Furigana/ ニアスにも「防災歌」高藤さんの取り組み広がる 「日常生活に教訓を」「100年に1度でも」東日本大震災後に注目
http://www.halojepang.com/berita-utama/4991-nias
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by gado-gado | 2012-07-18 09:42 | インドネシア


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