アジア文庫の「新刊」に出ていました。
「曼荼羅都市 ヒンドゥー都市の空間理念とその変容」
布野修司著
2006年2月刊 A5判 444頁
京都大学学術出版会 (5%)税込:\5250 (本体:\5000)
きっかけは、インドネシア、ロンボク島の一枚の地図に描かれた整然とした格子状の都市、チャクラヌガラを「発見」したことだった。18世紀前半にバリのカランガスム王国の植民都市として建設されたこの都市は、中心にメール寺院を置き、南北10ずつの屋敷地に区画された街区で構成されていた。インド的であると同時に、平安京にも似たこの空間形成はどこから来たのか。仏教、ヒンドゥー教の宇宙空間としての曼荼羅を表象したアジア都市の空間計画を、インド世界の都市を概観し、マドゥライ、ジャイプル、チャクラヌガラと、その理念と変容を実証的に比較考察する。
アジア文庫
http://www.asiabunko.com/