2016年 07月 24日

日本初長編アニメ映画「桃太郎 海の神兵」&「アイウエオの歌」(インドネシア・セレベス)

朝日新聞(7/22)の夕刊の「文化」欄に、国内初長編アニメ映画「桃太郎 海の神兵」の
上映会のお知らせが出ていました。


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 変わり種は日本初の長編アニメーション映画「桃太郎 海の神兵」のデジタル修復版。
7月23日から東京などで上映される。戦意高揚映画として製作され、1945年に
公開された。桃太郎を日本軍の司令官に見立て、南洋の鬼ケ島へ戦闘機で鬼退治に行く物語だ。

 デジタル修復版は今年のカンヌ国際映画祭に参加した。鬼の姿をした白人が桃太郎に
やっつけられる描写もあるが、欧州の記者たちは屈託なく笑っていた。鬼の中に、米の
コミックの著名なキャラクターも登場する。権利関係をクリアし、修復版で復活した。


戦争の証言、映画でつなぐ 朗読やドキュメンタリー、かつての名作など公開
http://www.asahi.com/articles/DA3S12474027.html



昨年(8/16)に川崎市市民ミュージアムに見に行きましたが、もう一回見たいと思っていました。


今ちょうど「モスラの精神史」を読んでいて、そこに「桃太郎 海の神兵」に、
「アイウエオの歌」が出てくるとありました。



「モスラの歌」の作曲家である古関裕而が、サトーハチローと組んで作った
「アイウエオの歌」である。これは1945年に公開されたアニメーション映画
「桃太郎 海の神兵」で歌われた。インドネシアのセレベス島メナドでの海軍の
落下傘部隊による戦闘を扱っていた。桃太郎の鬼退治を下敷きに、そのまま動物の
キャラクターで描いたものである。ただし、桃太郎や敵側は人間の形をしている。

日本語教育のようすを描くなかで、「アイウエオの歌」が登場する。ハーモニカで
始まったメロディーが「アイウエオ」という合唱になり、しだいに見事に組みあわされ
最後にはワーグナーの流の壮大な曲となっていく。これを公開当時観た手塚治虫が
感動して「ジャングル大帝」で再現したのでも有名である。古関の作品のなかでも
「モスラの歌」とは対照的な曲かもしれない。
(「モスラの精神史」小野俊太郎 講談社現代新書 2007 142ページ)



会場が分からなかったので検索したら、次の記事が出ました。


渋谷で国内初長編アニメ映画「桃太郎 海の神兵」 デジタル修復版国内初上映


渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)で7月23日から、
国内初の長編アニメーション映画「桃太郎 海の神兵」が1週間限定で上映される。

 松竹は昨年、創立120周年と終戦70周年を機に同作のデジタル修復に着手。映像監修に
山田洋二監督作品のカメラマン近森眞史さん、映像監修協力にスタジオジブリ作品の
撮影監督・奥井敦さんを迎えるなどして、今年4月に修復を完了。デジタル修復版は
第69回カンヌ国際映画祭クラシック部門でワールドプレミア上映。今回、国内で初めて
上映する。


 期間中は連日トークショーを行う。鑑賞料は、一般=1,400円、大学・専門学校生
1,200円ほか。今月29日まで。


渋谷で国内初長編アニメ映画「桃太郎 海の神兵」 デジタル修復版国内初上映
http://www.shibukei.com/headline/11714/


以下は「ユーロスペース」のホームページから。


桃太郎 海の神兵
7月23日(土)公開 
上映時間:21:00~

日本初の長編アニメーション映画のデジタル修復版
日本凱旋“緊急”上映


イベント情報

■トークショー
7月23日(土)上映後 
<修復ビフォーアフターと、カンヌで経験した修復最前線> 
ゲスト:水戸遼平さん、中村謙介さん(株式会社IMAGICA)

7月24日(日)上映後 
<『桃太郎 海の神兵』の特徴と成立の背景> 
ゲスト:冨田美香さん(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)

7月25日(月)上映後 
<『桃太郎 海の神兵』と私> ゲスト:小野耕世さん(映画・漫画評論家)

7月26日(火)上映後 
<実写とアニメの修復の違い> 
ゲスト:近森眞史さん(映像監修)、五十嵐真さん(松竹映像センター)

7月27日(水)上映後 
<手塚治虫の観た『桃太郎 海の神兵』> 
ゲスト:黒沢哲哉さん(ライター・漫画編集者)

7月28日(木)上映後 
<カンヌ映画祭の『桃太郎 海の神兵』> ゲスト:小松士恩さん(松竹 海外版権課)


桃太郎 海の神兵
7月23日(土)公開
日本初の長編アニメーション映画のデジタル修復版
日本凱旋“緊急”上映
http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000117


関連映像
カラオケ練習用 アイウエオの歌(桃太郎 海の神兵)
https://www.youtube.com/watch?v=3KpfRUrvlpA




関連図書
a0054926_111440100.jpg講談社現代新書
モスラの精神史
著者: 小野俊太郎
発行年月日:2007/07/20
サイズ:新書判
ページ数:284
ISBN:978-4-06-287901-9
定価(税込):798円



2007年 07月 19日
新刊:「モスラの精神史」
http://gadogado.exblog.jp/5889238/


関連記事
2016年 07月 12日
ザ・ピーナッツが歌うインドネシア語の「モスラの歌」(その2)
http://gadogado.exblog.jp/22989256/


2015年 07月 01日
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『桃太郎 海の神兵』 (C)1945 松竹株式会社
監督:瀬尾光世/1945年/モノクロ/スタンダード/35mm/74分
◆日本初の長編アニメーション映画。セレベス島への日本軍の奇襲作戦を
題材とした戦意高揚映画だが、ディズニーの『ファンタジア』を参考にして
夢のある作品を目指そうとした。

上映会:プロパガンダと映画~セレベスをめぐって
『桃太郎 海の神兵』&海軍報道班員の記録版
http://gadogado.exblog.jp/21399609/


2014年 06月 17日
ザ・ピーナッツが歌うインドネシア語の「モスラの歌」@NHKラジオ深夜便(6/16)
http://gadogado.exblog.jp/19907891/


「モスラの歌」の歌詞
Tunjukkanlah kesaktianmu(トゥンジュカンラー カサクヤーンム)
http://homepage3.nifty.com/sanggar/body1.html#Tunjukkanlah


「海の神兵」、カンヌで上映 日本最古の長編アニメ
http://www.asahi.com/articles/ASJ5G75XRJ5GULZU00C.html
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by gado-gado | 2016-07-24 00:14 | インドネシア


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