JICAのホームページのトピックス(2015/12/16)に出ていました。
法隆寺からスカイツリーへ、1300年続く日本の防災文化――
インドネシア高官、日本の歴史に学ぶ
日本には、戦国武将・武田信玄が取り組んだ治水事業など、古くからの取り
組みにより定着している「防災文化」があります。JICAはインドネシアの
高官を日本に招いて、防災についての知見を深めてもらうことを目指した
研修を実施しました。
現在の取り組みからインドネシアの防災へ
古くから蓄積されてきたこれら日本の防災の取り組みと、大規模災害のたびに法律や
計画の改定を行ってきた、たゆまぬ努力。それらにより定着している「防災文化」を
学び、合わせて、防災と災害発生時に行政が果たすべき役割など防災行政についても
日本の経験を共有するため、インドネシアの防災行政を担う9機関から次官や局長など
ハイレベル10人が来日。一度にこれだけ複数の機関の代表者に日本の防災行政を紹介
するのはJICAにとって初めての試みだった。首都圏を水害から守るために作られた首都
圏外郭放水路や、静岡県吉田町の津波避難タワー、築30年の後者を改修し防災機能が
強化された千代田区立中学校などを視察した。また、復興庁による復興支援制度や文部
科学省の防災教育や学校耐震化への取り組みについても学んでいる。
インドネシアでは、2004年のスマトラ沖地震とインド洋大津波をきっかけに2007年に
「防災法」が施行され、2008年に国家防災庁が設立されたばかり。インドネシア政府が
2014年に発表した国家中期開発計画と、それに基づいて改定された防災計画(2015~
2019)には、防災への取り組みの重要性と、37の省庁の役割が明記された。今回の日本
でのプログラムにはこれまでにない多くの機関から代表者が参加しており、防災の主流化
への取り組みについてより広い共通理解が生まれた。
法隆寺からスカイツリーへ、1300年続く日本の防災文化――インドネシア高官、日本の歴史に学ぶ
http://www.jica.go.jp/topics/2015/20151216_01.html
JICA
http://www.jica.go.jp/index.html