昨日(12/22)の朝日新聞の夕刊に出ていました。
筆者は白石隆・政策研究大学院大学長。
「ベン逝く」の知らせを聞いたのは13日昼のことだった。折から京都で東南アジア
研究の国際会議が開かれており、彼の弟子、友人が多く集まっていた。それがさらに
「ベン逝く」の喪失感を深く大きいものとした。
それがどういうことかを説明するのは容易でない。ここでは二つ、彼から学んだと
思うことを記したい。その一つは、ある社会現象を理解しようとするとき、鍵となる
ことばを捉(つか)まえるということだった。マックス・ウェーバーの政治的権威に
ついての古典とジャワのマタラム王国の年代記を併せ読めば、英語世界で政治を語る
上で鍵となる「power(力)」に相当することばが古(いにしえ)のジャワには
なかったことがわかる。では、ジャワで「力」に相当するのはなにか。
『Language and Power(言語と力)』(原題)はそういう問いから
生まれた。
「想像の共同体」生んだ二つの思考 ベネディクト・アンダーソンを悼む 白石隆
http://www.asahi.com/articles/DA3S12130055.html
関連記事
2015年 12月 13日
インドネシア研究:政治学者・ Benedict Anderson さん(コーネル大学)
http://gadogado.exblog.jp/21922134/
関連映像
インドネシア大学での公開講座(2015/12/10)
Benedict Anderson - Anarchism and Nationalism
https://www.youtube.com/watch?v=I6l4NM14PCw
関連図書
定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行
(社会科学の冒険 2-4) 単行本 – 2007/7/31
ベネディクト・アンダーソン (著), 白石隆 白石さや (翻訳)
書籍工房早山
、
Di Bawah Tiga Bendera
by Benedict Anderson
Publisher MARJIN KIRI
ISBN 9789791260480
Publish Date Sep 1, 2015
Rp 93.000
『ヤシガラ椀の外へ』
加藤剛訳
NTT出版、2009年
発売日:2009.07.17
定価:2,310円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4213-8
2009年 08月 18日
新刊:「ヤシガラ椀の外へ」(インドネシア関連図書)
http://gadogado.exblog.jp/8824970/